うそをウソと認めない嘘まみれの韓国

韓国人が勝手に創作し、勝手にイメージする「元徴用工被害者」という名の朝鮮半島出身労働者の一般的な姿は、ガリガリに痩せ衰え、危険な炭鉱でもツルハシ一つ、しかも裸で働くという姿で、小学校の教科書でもそう教えられ、ニューヨーク・タイムズスクエアの広告塔に映された韓国の宣伝映像でも、褌(ふんどし)一丁の裸姿で働く炭鉱夫の写真が使われた。しかし、その教科書に掲載されたガリガリに痩せた労働者の写真やタイムズスクエアで使われた炭鉱夫の写真は、いずれも日本人を撮影したもので、朝鮮人とは関係なく、まして「徴用工」でも何でもなかったことは、元になった写真の初出資料、出典で明らかになっている。

しかし、ガリガリに痩せ、裸で労働させられたという「徴用工」のイメージ作りに大いに「貢献」したのが、ソウル市龍山(ヨンサン)駅前や在釜山日本総領事館前の歩道、大田(テジョン)市庁前の公園など各地に設置された「徴用工」像だった。この像を制作したのは、慰安婦を象徴する「少女像」を作ったことでも知られるキム・ウンソン、キム・ソギョンという彫刻家夫婦だ。

                               ( ソウル龍山駅前の労働者像)                                           

実は、この「徴用工」像をめぐって、大田市の弁護士で元市議のキム・ソヨン氏が「ソウルの龍山駅や大田市庁の前などに設置された、やせ細った徴用労働者のモデルは私たちの先祖(朝鮮半島出身者)ではなく、北海道の土木工事現場で虐待された日本人であり、これは歴史のわい曲だ」と主張したのに対して、像を制作したキム夫婦が2019年11月、「虚偽の事実を広められ、名誉を棄損された」としてキム元市議を相手取り、6000万ウォン(約592万円)の損害賠償を求めて提訴していた。

そして韓国の裁判所(議政府(ウィジョンブ)地裁高陽(コヤン)支部)は5月28日、夫婦の訴えを棄却した。中央日報によるとその理由について、

<裁判所は「2019年3月ごろ、小学校の教科書に掲載された徴用労働者像の写真の主人公は日本人と明らかになったという記事が何度か掲載された点、この教科書に掲載された日本人労働者の写真と徴用労働者像の人物の容貌的特徴が非常に似て見える点などから、モデルが日本人だと信じるほどの理由があったとみられる」と判断した。この写真は2014年から17年まで韓国史7種類の教科書に「朝鮮人強制徴用」などと題して掲載された。

また裁判所は「労働者像のモデルが1926年9月9日に日本の旭川新聞に掲載された写真の日本人労働者の姿と似ているという学者の主張などが提起された半面、作家夫婦はモデルが日本人でないということを十分に証明できなかった」と述べた>としている。

<中央日報5/31「韓国裁判所、徴用労働者像モデルは日本人と信じるほどの理由ある」>

裁判所の判断でも、1926年9月9日付の旭川新聞に掲載された日本人労働者の写真がモデルになったと見られるとしているのに、この彫刻家夫婦は、「私たちは特定人物をモデルにせずに、私たちが構成したイメージで作った」と反論しているという。

この夫婦が作った像としてもっとも知られているのは、ソウルの旧日本大使館前の歩道に設置されている慰安婦像「平和の少女像」だが、この少女のモデルになったのも、2002年、米軍装甲車に轢かれて命を落とした二人の女子中学生だといわれている。つまり、創作だといいながら、慰安婦でも何でもない21世紀の少女や、徴用工とは関係のない日本人労働者、しかも徴用労働があった時代の20年も昔の労働者の姿をモチーフにして像を制作していることになる。つまりは真実を証言できる実在のモデルがいないから、時代状況がまったく異なる世界からニセのモデルを探し出してきて、「歴史の真実を伝える」証言者の像だとして、ねつ造したものなのである。これを歴史歪曲、歴史偽造と言わずして、ほかにどういう言い方があるのか?

この少女像を展示した2019年10月の愛知トリエンナーレ「表現の不自由展、その後」は、表現の自由・不自由という問題以前に、歴史の真実にいかに忠実であるか、作品が表現するその主張の中身に真実性がどれだけ含まれているのかの問題であり、作品に込められた主張に何の根拠も真実性もなく、元になったモデル自体が偽造、虚偽だったとしたら、愛知トリエンナーレは嘘を元にした像を芸術として称揚し、歴史の嘘をばらまくプロパガンダ、嘘を崇める政治宣伝の場でしかなかったのである。

ところで、この少女像は、韓国各地の歩道や空き地などいたるところに設置されているだけでなく、ミニチュアサイズの像も大中小さまざまなサイズで販売されているほか、いまやドイツやアメリカなど世界各国にも進出し、「旧日本軍性奴隷制度」などという存在もしなかった虚偽の歴史を、世界各地に訴えるプロパガンダの一級材料となっている。

また、少女像に似た像が、少女像を制作した彫刻家夫婦の了解なしに設置されると、著作権を理由に、像の取り壊しを要求するなど、いまや少女像はいわゆる「慰安婦ビジネス」の稼ぎがしらにもなっている。

    (ソウル市立美術館SeMA Bunker (セマ防空壕)での「徴用工」企画展示)

話は「元徴用工」の話題に戻るが、韓国の国会議事堂や金融センター街があるソウル市汝矣島(ヨイド)は、日本統治時代に飛行場が作られ、戦後も1990年代まで一直線に引かれていた大型道路は、有事の際にはジェット戦闘機も離着陸できる滑走路に様変わりするといわれていた。そんな時代の名残を象徴する地下構造物がビルの建築現場で見つかり、今ソウル市立美術館SeMA Bunker (セマ防空壕)としてとして使われている。Bunker「防空壕」という名前のとおり、当時の滑走路脇にあった地下防空壕施設で、有事の際には朴正煕大統領がここに姿を隠し、ここから飛行機に乗り移って避難するための待機場所となっていたという。当時も置かれていたというソファやトイレなどが残されていている部屋があるほか、かなり広い地下空間は展示イベントスペースとして使われている。

そして、この展示スペースで2021年4月30日から6月6日まで行なわれた企画展示が「있지만 없었던(あるけどなかった)Naming the Nameless」という強制労働を扱った展示だった。その展示物や写真資料を見てすぐに感じるのは、あのガリガリに痩せた裸の「徴用工」像のような労働者の姿はどこにも見えないということである。当時、日本で働いた朝鮮半島出身労働者が記念に持ち帰った写真、炭鉱などさまざまな現場で撮影した集合写真や、単独の写真を見ても、みな規律正しく統一された制服、時には詰め襟で体にぴったりと合った労働服を着て、ヘルメットをかぶり、キャップライトを付けた炭鉱労働者の数十人、数百人単位で整列する集合する写真はあるが、裸の写真など一枚もない。しかも、その一人ひとりの体格や表情をみるかぎり、いかにもどっしりとして力強く、栄養状態が悪くガリガリに痩せた人などどこにもいない。

展示されている資料のなかには、給料明細の実物や、送別会の時の餞別を入れたのし袋まであったが、企画展示の英語タイトルはNaming the Nameless(名なしと名付けられて)となっているが、それには反して、給料明細やのし袋にはしっかりと個人の名前が書かれているのである。展示のタイトルからその展示内容にいたるまで「強制労働」「強制徴用」があり、賃金の不払いがあったなどという事実は、証拠としてどこにも示されてないのである。それでもあえて、こういう企画展示をするということは、「強制労働」「強制徴用」があったという虚偽の事実をでっち上げ、今後もそれを歴史教育の中で引き継いでいくという意図、意志を示している。

こうした展示を素直に見て、状況証拠を確認すればすぐに明らかな嘘だと分かるのに、慰安婦も徴用工も、竹島も旭日旗も、一度ついてしまった嘘は、二度と訂正せず、嘘に嘘を重ね、永遠に嘘をつき続けなければならない欺瞞国家、虚偽国家、詐欺国家こそが韓国なのだ。

そして、そうしたでっち上げの材料に使われているのが、「河野談話」であり、朝日新聞の「吉田清治虚偽証言」報道であり、端島炭鉱を描いたとされ、まさに裸の炭鉱労働者の映像が出てくるNHKのドキュメンタリー「緑なき島」なのだ。その意味で、河野談話も、朝日新聞も、NHKも本当に罪は深い。

富士の高嶺から見渡せば

大学で中国語を専攻して以来、半世紀にわたって中国・香港・台湾を見続け、朝鮮半島にも関心を持ち続けてきました。これらの国との関係は過去の歴史を含め、さまざまな虚構と誤解が含まれています。富士の高嶺から、雲海の下、わが日本と周辺の国々を見渡せば、その来し方・行く末は一目瞭然。霊峰富士のごとく毅然、敢然、超然として立てば、視界も全開、隣国を含めて同時代の諸相に深く熱く切り込めるかもしれません。

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