元慰安婦だと自称する女性12人が日本政府を相手取って起こした損害賠償請求訴訟で、被告の日本政府に一人あたり1億ウォンずつの支払いを命じたソウル中央地裁の判決は、日本政府が裁判自体の国際法違反を主張し、その有効性さえ認めず控訴しなかったため、1月23日に判決が確定し、そのまま歴史に残ることなった。
文在寅は新年の記者会見で、この判決について「多少、困惑している」と言い、「2015年の日韓慰安婦合意は正式な合意だと認める」と、これまでとは180度違うことを言い始めた。発する言葉に重みがなく、信頼が置けない政治家である姿を、今回も晒すことになった。文在寅のこうした発言を聞く限り、彼に慰安婦問題を解決しようとか進展させようという姿勢はまったくなく、今回も判決結果だけをそのままにし、実際の賠償支払いは宙に浮いたまま永遠に放置することは明らかだ。日本を貶め、加害国として永遠に怨念の対象とし被告の地位に置くためにはそれで十分なのである。
今回の判決について、韓国国内でも肯定・否定、さまざまな立場の表明が行なわれ、慰安婦問題が国民を分断させる新たな国論テーマ、国民的議論の材料となっている。そうなったのも、慰安婦支援団体をめぐるこの一年間の大きな変化が影響しているのは間違いない。それまで慰安婦問題といえば挺対協や正義記憶連帯という慰安婦支援団体の専売特許で、ほかの誰も異論など口を挟む余地はなかった。しかし、去年、一人の自称「元慰安婦」の告発によって、挺対協や正義連、その理事長による不正会計や横領事件が発覚したことによって、この一年の変化は決定的に作用している。要するに、今まで欺されてきたことを多くの国民が気づいたのである。
今回の判決について、肯定と否定、保守と革新、慰安婦団体への支持・不支持、それぞれの立場で、韓国は再び二つに分断されることになった。まず、それぞれの立場の考え方、主張を聞いていただきたい。取り上げるのは、慰安婦の証言記録や過去の法律制度などから慰安婦問題は虚偽ばかりだと主張する国史教科書研究所の金柄憲(キンビョンホン)所長。もう一方は、慰安婦支援団体「正義記憶連帯」の李娜栄(イナヨン)理事長。判決後に行なわれた彼らの講演や記者会見の中身を韓国語が理解できるユーチューバーの皆さんが日本語に翻訳してくれた。今回のブログは、そのYouTube動画を文字起こししただけだが、映像だけでなく文字の記録としてもしっかりと残しておきたかったからだ。
まず、リモートで行なわれた保守合同YouTube番組「国民大覚醒と憤りを訴える連帯国民総決起大会」に出演した国史教科書研究所の金柄憲所長の演説内容。
<채널(チャンネル)fujichan1月25日「右派の団体から講演の依頼!奮闘拡散中」>
<Oldman tube ゆんばん윤방1月25日「保守合同番組出演、キンビョンホン所長、韓国慰安婦問題関係者をすべて告発します」>
(以下引用)1日8日、ソウル中央地裁民事34部は、いわゆる「日本軍慰安婦被害者12名が日本政府を相手に提起した損害賠償訴訟第1審の判決公判で、被告・日本国は原告一人あたりに1億ウォンずつ支払うようにとの判決を下した。これに対し、正義記憶連帯は、日本軍慰安婦被害者のように人権を甚だしく侵害された場合は、人間としての尊厳性と価値、および裁判請求権と普遍的な人権尊重の原則を、国家免除の抗弁より先に立てなければならないという明快な宣言であると歓迎しました。
この場に接した私は、正義連がいまだに可哀想な老人を前に立たせて国民を騙すのに汲々としていることに憤りを拭うことができません。ほとんどの国民たちは慰安婦のことを言及するとき通例「日本軍慰安婦被害者」と言います。言葉の通りだったら日本軍が加害者で、朝鮮の女性が被害者という意味になる。しかし、この命題は明らかにウソであり歪曲です。
慰安婦被害者法第2条1項に「日本軍慰安婦被害者とは日本帝国によって強制的に動員され性的虐待を受け、慰安婦としての生活を強要された被害者のことを言う」と定義している。いわゆる日本軍慰安婦被害者とは、日帝、すなわち日本軍によって強制的に動員されたという前提が成立しなければなりません。しかしながら、日本軍によって強制的に動員された朝鮮の女性は一人もいませんでした。
これは挺対協によって発刊された1993年の証言集でも「今まで発見された軍文書の中に慰安婦の動員方式を具体的に説明したものは一件もなかった」と言及していることや、1996年国連人権委員会に提出されたクマラスワミ報告書でも「募集過程を証明する日本軍の公式文書はなく、慰安婦募集に関するほとんどの証言は被害者たちの口述の証言からきている」としている。
実際に口述証言を見ても日本軍や警察等、日本の官憲による強制的に動員されたというケースは見当りません。そうしたものがある理由がないからです。慰安婦は基本的に慰安所の主人にお金を儲けさせてあげる性の商品です。慰安所の主人は慰安婦の親や周旋業者に巨額の前金を支払って女性を買い、顧客がいてお金のあるところなら、どこへでも行きます。異域万里、満州や東南アジアでも、銃弾砲弾が雨あられにように飛びかう最前線でも、日本軍がいるところなら彼らはそれを探し求めて行きます。そこには慰安婦にお金を支払い、性欲を解消する日本軍という顧客がいたからです。
慰安婦たちはお金を貰ったことがないと言いますが、慰安所の主人がすでに両親や周旋業者に前借金という巨額の先払い金を支払っていました。慰安婦は前借金がなくなるまで性的サービスの代価を得ることは難しいのです。前借金は必ず返さなければならない借金だからです。慰安所の主人にとって慰安婦はお金を稼いでくれる鋳銑機です。当時、中古車であっても自家用車を持っているのは数人しかいない部類の中に慰安所の主人が含まれていました。それだけ慰安所の営業は金になる商売でした。なので彼らは軍が来るなといっても躍起になって探しついて行きました。この点がまさしく日本軍が「朝鮮の女性をあえて強制的に連行する必要がない」という理由です。なによりもどこの国の軍隊でも、女性を商売にする軍隊はありません。
実際に、日本軍慰安婦被害者の証言を見ても日本軍に強制的に動員されたというケースはないのです。アメリカのトランプ大統領と抱擁し、国家元老級の待遇を受けた李容洙(イヨンス)氏は、赤いワンピースと革の靴に惹かれて自分でも分らないうちについて行ってしまったとし、大邱から台湾まで私たちを連れて行った男は「おやじ」と呼ばれた慰安所の主人だったと証言しました。
1991年8月14日に自身が慰安婦だったと最初に証言し、この日を『慰安婦被害者を称える日』とする契機となった金学順(キンハクスン)氏は、養父が母親に40円を渡して金学順氏を買い、平壌の妓生(キーセン)学校に2年間、教育を受けさせたあと、営業をしようと試みたのですが、年齢の制限にひっかかりキーセンにはなれず、中国にわたって日本軍部隊の前にあった慰安所に自身の身を引き渡したと言いました。
吉元玉(キルウォニォク)平和賞の主人公の吉元玉氏は、平壌の妓生学校に通っていたとき、古物商の父親が偽物をとり扱って、刑務所行きとなったため、肉屋に20円で売られた後、図満江を渡って満州に行き売春婦生活をしました。15歳のころ性病のために故郷に帰ってきてからは軍需工場で仕事をしながら、妓生学校の友達に会って「中国に行ったらお金をたくさん儲けることができる」という話を聞いて、一緒に鴨緑江を越えて中国北部に行くことになりました。吉元玉氏は金を儲けるために、それこそ自発的に中国に行ったケースに該当します。
国民勲章、牡丹賞を受けた金福童(キムポクトン)氏は14歳のとき、挺身隊動員という名目で連れて行かれたと言いました。14歳という未成年者は日本軍慰安所の慰安婦になることができないだけでなく、挺身隊の名目で官憲たちが家に来て強制的に引っ張っていくと言うケースは全くありません。
全てが嘘です。金福童氏は「14歳の時連れて行かれた日」という絵で有名ですが、この絵に出てくる城山日出峰や着剣した銃を持つ二人の日本軍も全部ウソです。梁山が故郷である金福童氏は済州島に行ったこともないし、彼女の証言では着剣した銃を持った日本軍は登場しないからです。
重ねて強調しますが、日本軍によって強制的に動員された日本軍慰安婦はただの一人も存在しません。慰安婦に対する加害者は日本軍ではなく、百姓を保護できなかった貧しい国、子どもを物のように売った親、女性を商品とし日本軍や多くの男性を相手に金を儲けた吸血鬼のような慰安所の主人です。日本軍は慰安所の規定で決められた費用を支払い性的欲求を解消した顧客に過ぎません。
いわゆる日本軍慰安婦被害者は貧しい国、貧しい父母、吸血鬼のような慰安所の主人の被害者であり、恥ずかしい私たちの自画像です。
慰安婦という履歴を持った女性たちは、隠してそっとしておいてやるべき可哀そうな女性たちです。集会に姿をさらし、本として、銅像として、国内外に噂を広げ、あちことで騒いで、公開的に侮辱することは、可哀想な老人たちに対する二次的な加害です。その加害者はまさしく挺対協、正義連、そして女性家族部とそれに同調する学者、政治家、運動家たちであり、その頂点に慰安婦を利用して大統領になり、慰安婦を利用して反日感情を助長した文在寅がいます。
断言しますが、日本軍慰安婦問題は可哀そうな経歴をもった老人を前に立たせて国民を欺し、世界を欺した国際詐欺劇です。過去、挺対協と正義連が情報を独占していたときは、慰安婦に関する詐欺劇は可能であったかもしれませんが、全ての情報が公開されるデジタル時代の今日には、国際詐欺劇が露見するのは時間の問題です。
慰安婦詐欺劇が天下に公開され、二次被害者の罪状が天下に露見する日、詐欺劇と関連したすべての者たちは厳重な代価を払わなければなりません。
その日が1日も早く来るように私たち国史教科書研究所と慰安婦法廃止国民行動、慰安婦被害者登録情報公開請求国民請願は、慰安婦被害者虚偽登録公務員と虚偽登録慰安婦たちに持続的に国家補助金を支給し、国家補助金管理法に違反している女性家族部長官を来週水曜日(2月3日)に告発します。私たちの活動に多くの声援と参加をお願いします。ありがとうございました。(引用終わり)
次は、ソウルの旧日本大使館前の路上で、1月27日、正義記憶連帯(正義連)が行なった第1476回水曜集会における李娜栄(イナヨン)理事長の記者会見での声明文の内容だが、余りに一方的な内容なので、それに反論するコメントを括弧のなかに記入した。
<Oldman tube ゆんばん윤방1月18日「韓国日本大使館前1月27日正義連記者会見発言翻訳」>
(以下引用)2021年1月8日、日本国相手の損害賠償請求訴訟で出された被害者勝訴の判決は、日本政府が期限内に控訴しなかったので1月23日確定しました。国家が他国の個人に犯した反人道的犯罪について国家免除法理が適用されないという歴史的判決であり、被害者たちの尊厳と名誉回復のための画期的な判決がついに確定したのです。
しかし日本政府と政権与党の自民党は、判決が国際法に違反することは明確だとし、1965年請求権協定と2015年慰安婦合意で解決済みだと強弁している。
日本政府に確認したい。この判決は国家免除という国際法を否定するものではないのです。反人道的犯罪にまで国家免除の法理を適用するなら、あまりに不合理で不当であるため、適用することはできないということだけです。(慰安婦問題がナチスによるユダヤ人ホロコーストやポーランド人迫害、広島・長崎の原爆被害を超える反人道的な犯罪であるという証拠とその論理を提出してみよ。ホロコーストも原爆死も相手国政府を相手に裁判など起こしていない)。
それに日本国は他国が自国民に与えた被害について主権免除を認めないという法律まで制定している。(日本のいかなる法律を指しているのか、確認できず)。
それなのに国際法違反で勧告を非難することは国際法の権威を自慰的に動員して反人道的犯罪を消してしまう意図しか見えない。
日本軍慰安婦という歴史上探すことができない重大な人権侵害に対しても、絶対責任をとれないと自白しているのか?(ベトナム戦争における韓国軍の女性に対する人権侵害、多数の強姦事件とそれによるライダンハンの存在はどう釈明するつもりなのか)。
1965年の韓日請求権協定で完全かつ最終的に解決したとしても、韓半島の不法強制占拠による反人道的犯罪行為に対する請求権は、請求権協定の対象ではないということは日本政府もよく知っているのではないか。しかし認知しても言及してもいなかった事案が、どうして1965年に議論のテーブルに上がって解決されたと言えるか。(それは韓国政府自身も慰安婦の存在は何の問題でもなく、民間業者による人身売買という不法な商行為だったと認識していたからだ。なぜならその当時、1960年代の韓国も、その後の1980年代にも街には性を自ら売買する娼婦たちが当たり前のようにいたからだ。彼女らを「性奴隷」などと誰が言ったか)。否定していた日本軍慰安婦問題を初めて認めたのは1992年ではないか。2015年韓日合意で最終的かつ不可逆的に解決したと主張するのは無理がないか?どんな文書も署名もない日韓外交長官の間の口頭合意だけで、反人道的犯罪行為に対する個人の損害賠償請求権が消滅されていないことは知っていないということはないはずだ。合意で約束された処置はすべて実施したと主張しながら、韓国政府は「嘘つきだ」としてきた。全世界の平和の少女像に対して組織的な撤去を働きかけ、不法強占(=植民地支配)を否定し、「公娼制」などと卑下してきた当事者はまさに日本政府ではないか。不可逆的解決とは取り返しのできないほどの不可逆的謝罪が前提である、その謝罪の誠意は心からの反省と繰り返しの言動で立証することではないのか。
最後に日本政府に問います。まさかいまだに韓半島が日本の植民地だとおもっているのではないか。(日本人はそんなことは毛頭思っていないが、あなたがた韓国人こそ、いまだに日本の植民地だという強迫観念に囚われているのではないのか)。
植民地朝鮮を馬鹿にして軽蔑して卑下して虐待して搾取して、土足で踏みつけたあの時代が今でも心の奥深くに懐かしく残っているのではないか?(確かにそういう時代があって、朝鮮がそう思われていた時代があったかもしれないが、別段、懐かしいと思っていないし、そこに回帰しようとするつもりもさらさらない。それよりも歴史を勉強すればするほど、平安時代から江戸時代まで、朝鮮半島には決して存在しなかった絢爛豪華な宮廷文化や文学や詩歌、歌舞伎や浮世絵など、一般庶民にいたるまで、豊かで多様な文化、技術、芸能を享受し満喫したことを日本人は大いに誇りに抱き、それに引き換え、奴隷身分が全体の半数から80%を占め、人権どころか名前も文字もなかった朝鮮半島の人々の現実を、軽蔑だとか馬鹿にするとかではなく、心の底から同情し哀れに思うだけだ)。
否認、否定、歪曲、嘘、それでも堂々と傲慢な日本の態度が未来志向的な韓日関係だけでなく世界平和の障害ではないか。(それは日本のことではなく、あなたがた韓国のことなので、この言葉、そっくりそのままお返しします)。
信じたいです。性暴力と持続的な性搾取で命の尊厳までも踏みつけられ、やがて絶滅された人々にせめて罪悪感くらいはお持ちだと。(「持続的な性搾取」だの「絶滅させた」だのという事実は一片もないのに、なぜ「罪悪感」を感じなければならないのか)。
恥ずかしい過去の過ちを認め責任をとる堂々とした国として記憶され未来世代の期待に答えられるように。(これもそのままお返しします。娘を金で手放した貧しい親や、金儲けのために無垢の女性を欺して売春婦として使った朝鮮人慰安所経営者たちこそ自身を恥ずかしいと思い、韓国の次の世代に嘘がばれていることを自覚すべきです)
それでついに日本国が大韓民国と相互互恵的同伴者として東アジアの平和を共に育てていけると心からそんな日が来ることを期待する。(引用終わり)
翻訳したユーチューバーのOldman tube ゆんばんさんも「正義連の主張はそのままそっくりお返ししたいと思います。この国際詐欺劇を一日も早く終わらせましょう」と呼びかけ、この動画の拡散を訴えている。韓国人を含めて、多くの人の目と耳に届くことを願っている。
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