互いの「信頼」もないのに「協力のパートナー」などになれるのか?

日本に対してなら、何をしても許される。日本に勝つためなら、どんな不正も悪巧み(わるだくみ)も許される、というのが韓国人一般の感覚かもしれない。そんな日本に対する悪態ぶりが再び歴史に刻まれた。今回は、それがスポーツの国際親善試合という場で、映像が世界に発信され、誰がみても分かるという嘘、韓国人審判による不正が公然と行われたものだから、世界中のスポーツファンやネットユーザーを巻き込み、韓国に対する抗議と嘲笑が津波のように広がり、さらには韓国人自身もさすがに隠しようもない不正に呆れかえり、いたたまれなくなったのか、大会主催者の韓国バレーボール協会に対し猛然と抗議の声を上げ、問題の審判について懲戒処分を要求する事態にまでなっている。

親善試合でも公然と行われた不正審判

問題となったのは、8月16日、慶尚南道晋州(チンジュ)市で行われた「2025韓国招待試合・晋州国際女子バレーボール大会」という親善試合の第4戦、日韓戦だった。この「韓国招待試合」は、日・韓のほかアルゼンチン、チェコ、フランス、スウェーデンの6か国が参加し、総当たりで勝敗を競うものだが、日本と韓国の直接対決は2021年9月の東京五輪の予選以来4年ぶり、通算で150回目という、いわば節目の試合でもあったという。

試合は、セットカウント2対2(韓vs日:25-18、19―25,20-25、25-21)で一進一退を繰り返し、フルセットの第5セットにもつれ込む接戦だった。日本バレーボール協会の公式サイトによるとその「試合結果」は以下のように記述されている。

<【第5セット】

日本は出だしから3-0と好スタートを切った。しかし、日本は、オーバーネット、タッチネット、ワンタッチなど相次いで(ファウルを)取られリードを保てず、10-9まで最少点差でゲームが進んだ。終盤に入り、韓国のサーブがラインインの判定でブレイクされる。日本は気を取り直してゲームに臨んだが、追い付くことができず、このセットを12-15で落とし、セットカウント2-3でこの試合に敗れた。>

ここでいう「オーバーネット、タッチネット」のファウルとは、ネット際でボールを上げるセッターの髙佐風梨(こうさ・ふうり)選手に対して下された判定だが、実際の試合映像を見ても手がネットを越える瞬間や体がネットに触れる瞬間はまったく確認できず、髙佐自身もネット近くにいた副審判にネットに振れていないことを身振りで示し抗議したが受け入れられなかった。また「ワンタッチでブロックアウト」を取られたシーンでは、ブロックに飛んだ日本の選手全員が、ボールに手は触れていないことを猛アピールしたが、これも認められなかった。そしてゲームカウント10ー11で韓国が1点リードの場面で、韓国側選手の放ったサーブは明らかにラインを越えてアウトだったにも関わらず、すぐ近くで見ていたラインズマンは直ちに「イン」の旗判定を示した。コートの後方でボールの行方を確かめた日本の選手やコーチがボールは明らかにラインを越えていたと、審判に詰め寄り猛抗議をするがこれも覆らなかった。                    Youtube動画を見れば誰でも分かるラインアウト

今どきのバレーボールの試合は、判定に不満ならチャレンジが認められ、デジタル画像でボールの着地点を示すビデオ判定が行われるのが普通だが、今回の試合ではチャレンジもビデオ判定も採用されていなかった。

しかし、試合のすべての経過、つまり当日、全世界に流れたSBSテレビのライブ中継映像は、今もYoutubeでみることができるので、実際に世界中の人が自分の目で確かめることができる。Youtubeの動画ならば、巻き戻しは自由で、4倍速のスロー再生もできる。つまり、オーバーネット、タッチネット、ワンタッチのブロックアウトがあったかなかったか?そしてサーブのラインアウトかラインインか?すべての瞬間を映像で検証でき、すべての証拠は残っている。<SBSが試合中継した全経過は以下のYoutube動画で見ることができる。

일본 vs 대한민국 |2025코리아인비테이셔널 진주국제여자배구대회 (KOREA INVITATIONAL 2025 JINJU)

実際のSBSの中継映像では、第5セットで日本のオーバーネットが取られるシーンをリプレイし、アナウンサーが「さあ見てみましょう」と言ったあと,実際にはオーバーネットが確認できなかったため、アナウンサーはそのあと無言で、何のコメントも発しなかった。そして、そのあとのタッチネットやブロックのワンタッチ、サーブのラインアウトの判定をめぐり、日本側が審判の判定に相次いで猛抗議し、この間、プレーはかなり長い時間ストップしたが、テレビ画像で問題のシーンがリプレイされることは2度となく、観客席を写したり、背広姿に金バッジをつけた韓国国会議員とみられる一行をアップで映すだけだった。コーチ陣の後ろに陣取った国会議員は、日本側の抗議にもただニヤニヤするだけで、まるで「悪代官」のような顔だと字幕をつける動画もあった。

チャレンジ・システムもビデオ判定もない国際試合

日本などで行われる試合では、審判の判定に不服の場合にはチャレンジができ、会場のモニターにもCGによるビデオ判定のシーンが流れるのが普通だが、今回の韓国での国際親善試合ではいっさいそういう措置はとられず、大韓バレーボール協会の説明によると、あくまでも親善を目的にした招待試合で各国チームに順位をつけるわけでもないので、試合は自国の審判、しかも大きな国際試合など経験したことのない「地方の審判」によって運営されたという。しかし選手たちにとっては、親善招待試合だろうが何だろうが、公正なルールに基づき、勝ち負けにこだわり、一球一球に真剣勝負で臨む場であることに変わりはなく、韓国主催側の言い分は、親善試合なのだから審判の判定などどうでもいい、という言い訳にしか聞こえない。

しかも、「日韓戦」といえば野球でもサッカーでも、韓国の人々は日本には何が何でも絶対に勝つという強迫観念に燃え、いやが上にも盛り上がり熱狂する人々である。今回も晋州体育館は満席の韓国人応援団で埋まり、大歓声が響き、完全アウェーの威圧感で圧倒されたほか、日本の選手がボールをもってサーブを打つごとに、会場の司会者がマイクで「ウッウ-」とか「ウォー」とか変なうなり声をあげて挑発するなど、異常な雰囲気に包まれた試合だった。

しかも今回、この日韓戦が行われたのは、韓国側のいう日本による植民支配からの解放記念日8月15日光復節の翌日で、韓国で8月といえば反日感情がもっとも盛り上がる時期に行われた日韓戦だった。さらに試合が行われた慶尚南道晋州市は、韓国国民が最も誇らしげに語り、最も崇める李舜臣(イ・スンシン)将軍が、いわゆる秀吉の朝鮮出兵の初期に日本の水軍に勝ったとされた海域がすぐ南の沿岸にある地域でもある。日本には絶対に負けることができない時期と場所だと、彼らが考えるのは当然かもしれない。

そしてバレーボールに関して言えば、日本の世界ランキングは5位に対し、韓国は39位で、アジアではタイ(21位)ベトナム(22位)カザフスタン(35位)よりも下位に落ちている(FIVA女子バレーボール世界ランキング2025年8月19日付)

国際バレーボール連盟(FIVB)が主催し、世界のトップチームが競い合う年次大会

VNL(Volleyball Nations League)は7月、2025年女子の予選ラウンドを行い、参加18ヵ国の最終順位が確定した。韓国は1勝11敗とタイと最下位で並んだが、セット率ではタイが韓国をわずかに上回り、タイが17位、韓国が18位となり、最下位の韓国はVNLからの降格が決定した。日本と韓国の実力差は開くばかりの状況のなかで、150試合目となる節目の日韓戦で、どうしても勝ちたかったのかもしれない。

4年前の韓国勝利の試合は連日再放送したのに、今回はなし

女子バレーボールの日韓戦で韓国が勝ったのは、2021年に行われた東京オリンピック予選第4戦以来で4年ぶりということになる。そのころ、筆者は韓国に滞在中で韓国のテレビを通じて観戦したが、驚いたのは、韓国の3つの地上波テレビ局のすべてが、同時間帯に同じ試合のライブ映像を生中継したほか、なぜかその後も連日、朝から晩まで、この試合映像は一日何回も繰り返し放送された。東京五輪最終日、閉幕式が行われた8月8日夜も地上波では3局とも閉幕式を中継する裏で、MBCとSBSのケーブルテレビはスポーツ専門チャンネルで、バレーボール女子の日韓戦を再放送していた。韓国チームの勝利に沸き立つ瞬間の同じ場面は、もう見飽きたというほど見せられ、最後は感動も何も、ここまで押しつけなくてもいいものを、と怒りさえ感じたのを覚えている。

詳しくは当ブログの過去記事2021.08.14 「日本に勝った『女子バレー日韓戦』韓国では再放送の連続」参照

しかし、今回は4年ぶりの日韓戦の劇的勝利だが、SBSはその後、1回も再放送をしてない。恥ずかしくて見せられないばかりでなく、再放送して問題の判定シーンを視聴者の目に晒せば、何が起こるかわからないからだろう。

タイ・インドネシアのスポーツ動画サイトで大反響

しかし、前述したように、いま、Youtubeを通じてこの映像は世界に拡散され、ネット上では未だに論議が続いている。私が見たYoutubeでは、韓国のライバル、タイとインドネシアのスポーツ専門サイトが、この問題を大きく扱っている。そのうちSportsCenter Idというインドネシアのスポーツ専門Youtubeサイトでは、次のような辛辣なコメントをしている。

「ホスト国の審判は何より公平であると考えられているため、今回の韓国の勝利は大きな物議を醸した。今、この問題は四方八方に広がり、韓国のバレーボールのイメージはますます傷ついている。特に第5セットでは、審判は少なくとも4つのミスを犯し、しかも重要な試合局面でのミスだったため、韓国側にすべて有利に働いた。今回の事件では、日本代表だけでなく韓国代表も被害を受けた。韓国代表チームのイメージは今やますます否定的なものになり、彼らが国際大会に参加する際には、韓国代表はカンニング(cunningは「悪賢い、悪知恵が働く」という意味)が好きなチームとしてブランド化されることは十分にありえる。」

(以上はyoutube動画の字起こし機能を使ってインドネシア語をアルファベット表記で書き起こしたあと、翻訳ソフトPapagoでインドネシア語から日本語に変換した)

「信頼」がないのに「協力のパートナー」などになれるのか?

ところで、8月21日のKBS日本語ニュースによると「女子バレーボールの韓日戦で判定が偏っていたのではないかという疑惑について、韓国文化体育観光部傘下のスポーツ倫理センターが調査に着手した」という。それによると「ファンの間では、『偏った判定による恥ずかしい勝利』との批判が殺到し、審判を懲戒処分してほしいとの陳情も大韓体育会に寄せられた。大韓体育会は、寄せられた陳情を文化体育観光部に回付し、文化体育観光部は傘下のスポーツ倫理センターに調査を担当させることになった。特定の試合における審判の判定が調査の対象となるのは極めて異例で、スポーツ倫理センターは、調査で問題が確認されれば、関係機関や審判への懲戒処分を勧告する」という。

KBS日本語放送8月21日「女子バレー韓日戦で「偏った判定」韓国当局が調査に着手」

ぜひ調査の結果など続報に期待したい。ところで23日に日本を訪問した韓国の大統領は、会談で「日韓は社会、文化、環境など多様な分野で協力できる最適なパートナーだ」「日本訪問が、両国間の真の信頼を築く旅路の始まりとなることを期待する」と述べたそうだが、福島処理水の海洋放出や自衛隊機へのレーダー照射、竹島や旭日旗などでは、根拠も証明もない一方的な嘘を繰り返し、スポーツの試合で日本に勝つためだったら、どんな不正も悪巧みも許されると考える人々ばかりなのに、「協力」や「真の信頼」などどうやって築けるというのか?自身の過去の言動を胸に手を当てて振り返ってみてはいかがか?

富士の高嶺から見渡せば

大学で中国語を専攻して以来、半世紀にわたって中国・香港・台湾を見続け、朝鮮半島にも関心を持ち続けてきました。これらの国との関係は過去の歴史を含め、さまざまな虚構と誤解が含まれています。富士の高嶺から、雲海の下、わが日本と周辺の国々を見渡せば、その来し方・行く末は一目瞭然。霊峰富士のごとく毅然、敢然、超然として立てば、視界も全開、隣国を含めて同時代の諸相に深く熱く切り込めるかもしれません。

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